2012年9月2日日曜日

伊豆大島に、電気自動車がやってきた!

伊豆大島に行くとお世話になるのが、レンタカー。

そして、なんと、ついに!
伊豆大島にも電気自動車のレンタカーが登場です。

これは、東京都環境局による「再生可能エネルギー・電気自動車を活用した観光環境地域づくり事業」の一環。
伊豆大島が日本ジオパークに認定されたことを受けて、観光と環境を融合させた地域づくりを進め、地域振興とカーボンフリーの両立を図ることが目的で導入されたピッカピカの一台。




先日、島にいったときは迷わずこのコを予約。
保有・管理するのは伊豆大島レンタカーさん。

ボディには、「再生可能エネルギーによる電気自動車を利用した観光・環境実証実験 実験中」といういかめしいコピー。
その横には、伊豆大島ジオパークのペイント。

電気自動車、初めて運転したけれど、ビックリするくらいに静か。
坂道では自家発電するので、本当にエコ。
三原山の登山口には、充電器が設置されていたのも発見。
これから、どんどん増えていくといいなぁ。

今のところマックス6時間までしかレンタルできないけれど、日帰りならば問題なし。
ガソリン満タン返しもないし、電気代も無料なのでお得。

観光と環境を意識しながら島内を走ってみると、
風景もまた、違って見えるからおもしろい。



2012年8月13日月曜日

また、戻って来るね、といって大きく手をふろう

島へのアプローチはやっぱり、船がいい。


たっぷり、伊豆大島で遊んだ後、夕方のジェットフォイル船で東京へ戻る(伊豆大島も東京なんだけどね)。
島の空気を最後に深く吸い込んで、船内へ。


指定のシートに座り、シートベルトを締める。
釣竿とクーラーボックスを抱えた釣り客、こんがりと日に焼けた若い島ガールたち。
家族連れや、一人旅、実家に戻っていた人。
みんな、それぞれの伊豆大島での島時間を過ごして、船に乗り込む。


やがて、ゆっくりと離岸。




ふと、窓の外を見ると、手をふる人たちが。
東海汽船のスタッフの横では駐在のおまわりさんも、手をふっている。

そして、その隣にはお世話になった人たちが笑顔で手をふる姿が。


それは、さよならの意味ではなく、
「また、戻っておいでね」というサイン。



島に待っている人たちがいる。
そう思うだけで、心の芯が温かく、そして強くなれる。

だから、私も笑って大きく手をふる。
離れていく船内からは、相手に見えないかもしれないけれど。


「また、戻ってくるね」と心の中でつぶやきながら、大きく、ゆっくりと手をふろう。





2012年7月30日月曜日

晴れてなくたって、いいじゃない




年間を通じて東京都内から伊豆大島に通っています。

島に着くと、都内にいるよりも濃厚に季節感を感じるのは、やっぱり海と山、自然に囲まれた場所だからでしょう。

取材や誰かを同行の場合は、晴れないかなぁ、と思いますが、
ひとりのときは、天気が悪いときの伊豆大島も結構、きらいじゃないんです。

低い気圧が停滞し、圧縮されたような密度の空気と湿度。
ほんの少しの天気の変化が、島にいると風の行方、波のうねり、雲の厚みなどで手に取るようにわかる。
もちろん、大きな被害を出すような悪天候を望んでいるわけではありません。
でも、自然の息づかいを感じさせる湿り気ある、モノトーンの水平線と地平線は、どこかドラマチックで心を泡立てます。

ひとりで車を運転して、周囲の木立が揺れ、遠くの海岸で波が砕けるのを見守る。
木々の緑は雨に濡れ、深く濃いグラデーションでどこまでも広がる。
三原山はホワイトアウトの中で、まったく見えないけれど、その存在だけは、普段よりもずしりと重い。




人工的で計算された空間にはない、リアルな地球の胎動。
生命力にあふれた、生きている伊豆大島を実感する一瞬です。

やがて、風が落着き、青空が見えはじめると世界は一変する。
太陽が顔を出し、島を照らしだすと、すべてはみずみずしくきらめきだす。

そう、天気が悪いときがあるからこそ、快晴の日の島の美しさを実感するというもの。


そんなふうに考えると、晴れてなくても伊豆大島、楽しいな、と思うのです。



2012年7月8日日曜日

森の中にひっそりと、伊豆大島の隠れグルメスポット


半年ぶりのカムバックです!



すみません、ご無沙汰してました。。。。

でも、伊豆大島には通ってたんですよ(言い訳)。


で、いきなりグルメネタです。

「伊豆大島って、何かおいしいものあるんですか?」


そう、聞かれることがあります。
新鮮な地魚に、アシタバ、くさやの干物。。。
いろいろありますが、
実は伊豆大島には知る人ぞ知る、ステキなグルメスポットがいくつかあります。

そのひとつが、カレーハウス木里吉里(きりきり)。




元町の市街地を抜けて、ちょっとびっくりするくらい深い森の中へ続く一本道。
そのどんつきにあるのが、ログハウスの小さな家。
そこが、木里吉里です。


ここは、完全予約制。
その理由は、オーナーの柳瀬ソヨ子さんがひとりで切り盛りしているから。
メニューはすべて手作り。
オーガニックの食材を使い、季節の島の野菜や、くだものもメニューに取り入れます。
カレーに使うたまねぎだけでもずっと付き添いながら3時間かけてコトコトことこと、じっくり煮詰めていくという丁寧さ。
だから、仕込み量は少なく、結果、お出しする料理の数も限定されてしまうからなんです。
「せっかく来ていただいて、食べてもらえないのもイヤでしょ。だから、来る前に1本、電話をしてもらえると助かるのよ」




カレーハウスなので、名物はなんといってもソヨ子さんの手作りカレー。
わたしが頼んだのは、チキン・ひよこ豆・海老のカレーを一度に味わえる三種カレーセット1600円。それぞれの食材を活かした、異なるルーで楽しむカレーは、スパイシーさの中に、こっくりとしたまろみと食材の甘みが溶けあい、しみじみ、美味しい。
手造りの陶器も温かみがあり、味わいを深めます。




また、カレーだけじゃなく、ぜひ、味わいたいのがピザ。
地粉に自家製天然酵母の生地を使ったオリジナル。
人気は伊豆大島らしく、フレッシュなアシタバと椿油を使った明日葉ピザ。
香り高い明日葉の歯ざわりと、とろーりと溶けたチーズがからみあい、驚きの美味しさ。

離島というと、新鮮な魚介。
そんなイメージがあると思います。
もちろん、それは正解。
でも、伊豆大島にはそれだけではない、隠れた「おいしい」場所もあるのです。

作り手のこだわりと愛情あふれる料理は、
子どもたちや、島を訪れた人にこそ、ぜひ味わってもらいたいもの。

あ、手作りデザートも絶品なので、ぜひ!



2012年1月23日月曜日

冬は伊豆大島の海露天、山露天風呂へ!


冬もこれから、1月、2月が最も寒くなります。
「温泉、行きたいね~」なんてフレーズが合言葉になるこの頃。


温泉に欠かせないのは、なんといっても露天風呂ですよね。
適温の温泉にとっぷりと肩まで浸かれば、
ひやりと肌を刺す北風を顔で受けとめながらも、快適そのもの。
ちょっとばかり雨や雪に降られても、
それさえも、温泉情緒として風雅に感じさせてくれます。


伊豆大島の温泉の最大の魅力は、泉質もですが、そのロケーション!




まずは、大島温泉ホテルの三原山温泉。
樹海を手前に三原山のドラマチックな眺望を満喫しながらの露天は、
伊豆大島のベストビュースポットと勝手に認定しています(笑)。
ココロも頭もカラッポにして、すこーんとヌケ感のある空間で、
温泉に浸かれば、イヤなことも忘れちゃいます。

嬉しいのは早朝6時に到着する東京からの大型客船にあわせた、
朝食休憩プランがあること。
港に到着後、そのままホテルへ直行。
温泉に入って、美味しい朝食をしっかりいただき、心身ともにリチャージ。
そこから、伊豆大島観光をスタートさせることができます。
いいな、これ。





そして、夕方にぜひ、訪れたいのが、公共の元町浜の湯。
最強のサンセットビューで大人気の温泉。
水着着用の混浴スタイルがユニークです。
なんと、水着のレンタルもあるのがスゴイです。
島在住の常連さんたちは、オシャレなプリント地のサロンを巻いて、
ゆったりのんびり、アウトドア混浴を楽しんでます。
さすが。

海露天、山露天。
どちらも一度に味わえる伊豆大島の温泉。

やみつきになる心地よさです。





2012年1月9日月曜日

2012年を伊豆大島から輝かせよう



心の芯が折れそうだった2011年。

2012年を迎えても、すべてが変わったわけではもちろんありません。
それでも、けじめと言うか、
その先へ向かうために自分を鼓舞するためというか。
新しい年を迎えることには、気持ちをリフレッシュさせるものがあります。

前に進むということは過去を忘れることではありません。
置いてきた懐かしい思い出や、誰かの面影を記憶に焼きつけるために。
それらの新しい居場所を見つけるために、今を生きる私たちがやるべき仕事。

そんな風に思っています。


新しい一歩を、私は観光という視点から見つめていきたいと思っています。
寄付するお金も、ボランティアできる体力もない私にできる一番、確かなことだから。

そんな私を支えてくれて、
新しい何かを発見し、気づかせてくれるもの。
伊豆大島は、きっとそんな存在のひとつになると感じています。


観光とは、その場所の光輝くものを観るということ。

澄んだ瞳と心で。
2012年の光を、探していこう。